公益財団法人 秋田県栽培漁業協会 豊かな海を守るために。つくりそだてる漁業~栽培漁業  

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マダイの種苗生産始まる

 平成28年のマダイ種苗生産が始まりました。5月23日に、100トン水槽内で自然産卵した卵を集め、浮遊卵と沈下卵に分離し、浮遊卵をふ化水槽2基に収容しました。ふ化は2日後になります。
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写真左上:マダイ親魚を飼育している水槽から流れ出る排水を受け、ネットに産卵した卵を集めます。写真右上:浮遊卵を収容したふ化水槽。写真左下:浮遊卵を収容したふ化水槽。写真右下:2日後にふ化するマダイふ化仔魚を収容する100トン水槽は、植物プランクトンと動物プランクトンを入れ、増殖を図ります。
2016年05月24日 (火)

ヒラメ稚魚の成長と水槽掃除

 ヒラメの種苗生産が始まりおよそ50日が経過しました。現在与えている餌は、人工配合餌料ですが、食べられなかった餌や排泄物が水槽の底にたまり、水質を悪化させ稚魚の斃死につながることから、水槽の底掃除をサイフォンの原理を使って行っています。海水と共に、稚魚も吸い込まれるため、排水を小型水槽にセットしたかご網で受け、吸い込まれてきた稚魚を受けて、作業後水槽に戻す方法を取り入れています。
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写真左上:水槽の底掃除のための掃除機の吸い込み器を利用した道具 写真右上:水槽内のヒラメ稚魚と排水のアンドンかご 写真左下:底掃除の吸い込み器に吸われて出てきたヒラメ稚魚 写真右下:ヒラメ稚魚(背中側は色素が付き始めている)
2016年05月20日 (金)

ヒラメ稚魚の1回目の移槽終了

 3月末から始まったヒラメの種苗生産では、50トン水槽4面を使用して現在まで種苗生産を行ってきました。同じ水槽を1カ月も使い続けると底に残餌や排泄物がたまり、それが腐敗して硫化水素を発生させ、水質を悪化させます。このため、水槽替えを行う必要があり、夜間電照によって稚魚を蝟集し、サイフォンの原理でホースを使って稚魚を別の水槽に移動させます。5月6日までに、4面の水槽すべてでこの作業を終えました。
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写真左上と右上:電照して稚魚を集め、黄色のメガホン形の取水口からホースで稚魚を隣の水槽に送っていく 写真左下:送り出しているホースなどの設置状況
写真を左クリックすると拡大できます。浮遊物のようなものがヒラメ稚魚です。
2016年05月06日 (金)

ヒラメ稚魚の移槽

4月1日にふ化したヒラメ稚魚の移槽を行いました。25日目を迎え水槽の汚れが出てきて、硫化水素が発生して水槽内の飼育環境が悪くなる前に、水槽替えを行いました。夜間に照明をつけて稚魚を集め、サイフォンの原理を使ってホースで飼育水を隣の水槽に流し、その飼育水と共に、新しい水槽に稚魚が運ばれる方法を用いています。この頃の稚魚はまだデリケートで網ですくうと死んでしまいます。
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 写真左上:飼育中の水槽に黄色メガホン状の漏斗をつけたホースと覆いをつけた電球を設置  写真右上:新しい水槽には、細かい目のネットを張った排水用の大きなアンドンを設置 この二つの水槽の水位差を調整して水が流れるようにします 写真左下:新しい水槽に設置されたアンドンと飼育水 写真右下:飼育水の流れに運ばれ新しい水槽に移ったヒラメ稚魚
2016年04月27日 (水)

クロソイ仔魚の成長

4月16日に生まれた仔魚、本日4月26日で10日目を迎えました。現在の状況は写真のようになっています。
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写真左:飼育水槽の照度を低くするため、水槽の上に寒冷紗を張っています 写真右:黒い点がクロソイの仔魚です
写真を左クリックすると拡大できます。
2016年04月26日 (火)

ヒラメ種苗生産状況

 ヒラメ稚魚はふ化から20日が経過し、餌料は動物プランクトンのシオミズツボワムシに加えて、人工配合餌料を与え始めました。ふ化から約1カ月前後経過すると、稚魚の形が大きく変化し、縦型から横型になり、成魚のように平らな形になります。
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写真左:水量40トンで生産中 排水は水槽中央の底に設置した細かい目のネットを張ったアンドンからホースを延ばし、サイフォンの原理で行っています 写真右:人の手で少量ずつ与える粒の微細な人工配合餌料
2016年04月25日 (月)

親マダイの飼育

 秋田県では、マダイの種苗放流を1970年代から継続して行っています。秋田県水産振興センターがマダイ親魚を周年100トン水槽で飼育しており、当協会は5月から6月の産卵時期に水槽内で自然産卵して得られる受精卵を使用して種苗生産、網生け簀を使用した海上中間育成、そして放流を行っています。
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写真上段左:冬期間飼育水を加温するため熱が放射しないよう保温シートをかぶせてます 写真上段右:4月中旬で加温が終わり保温シートを除きました  写真中段左:水温の上昇とともに餌を良く食べるようになりました 写真中段右:餌を食べるため水面に出てきます 写真下段左:平成27年6月にふ化し成長した0歳の稚魚です 
2016年04月21日 (木)

クロソイふ化仔魚誕生

 4月16日、クロソイのふ化仔魚が誕生しました。4月12日に男鹿市戸賀の養殖漁業者から運び込まれた雌のクロソイ4尾を産卵水槽で飼育しておりました。クロソイは赤テリ(標準和名ウスメバル)やメバル、カサゴ、ヤナギノマイなどと共にフサカサゴ科に属します。これらの魚は卵胎生で、交尾から数ヶ月の間に、雌のおなかの中で卵が発達しふ化仔魚に成長して生まれてくるのです。生まれたふ化仔魚の全長は約7~8mm程度です。
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写真左:産卵水槽内のクロソイふ化仔魚(黒いゴマ粒のように見えるもの) 写真右:クロソイふ化仔魚を収容した飼育水槽(緑色した海水は、培養した植物プランクトンを入れているため)
2016年04月18日 (月)

春採苗のアワビ

平成28年3月上旬に人工採卵し、採苗したエゾアワビが、象潟のアワビ種苗生産施設で、現在すくすく成長しています。
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写真左上:南西方向から見たアワビ種苗生産施設 写真右上:正面入り口付近のアワビ種苗生産施設 写真左下及び写真右下:アワビ稚貝(白い小さいつぶ)が生息する付着珪藻(茶色の藻)が繁茂する波板  
2016年04月13日 (水)

ヒラメふ化仔魚を飼育水槽に収容

 4月7日に続き8日に2つのふ化槽でふ化したヒラメ仔魚をコンクリート製50トン水槽に収容しました。
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写真左上、右上:ふ化槽でふ化をはじめたヒラメ受精卵 写真左下:ヒラメふ化仔魚を収容した飼育水槽(緑色になっているのは、ふ化仔魚の餌となる動物プランクトンのシオミズツボワムシが食べる植物プランクトンが入っているため)
2016年04月08日 (金)
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