公益財団法人 秋田県栽培漁業協会 豊かな海を守るために。つくりそだてる漁業~栽培漁業  

ヒラメ種苗の中間育成間近

ヒラメ種苗の中間育成間近

およそ受精卵のふ化から60日が経過するヒラメの種苗、現在の飼育水槽が狭くなり、水深の浅い底面積を広く確保した水槽に移し換える必要があります。このため、5月31日と6月1日の2日間にわたり、八峰町岩館漁港内にある当協会のヒラメ中間育成施設に、トラックに水槽を積み、輸送を行います。
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写真左:種苗数の多い水槽から種苗数の少ない水槽に、サイフォンの原理を使ってホースでヒラメ稚魚を移動 写真右:成長したヒラメ稚魚、お腹が赤茶色なのは体表に色素が沈着していないため、人工配合餌料を食べ色素が見えるため

マダイの種苗生産始まる

 平成28年のマダイ種苗生産が始まりました。5月23日に、100トン水槽内で自然産卵した卵を集め、浮遊卵と沈下卵に分離し、浮遊卵をふ化水槽2基に収容しました。ふ化は2日後になります。
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写真左上:マダイ親魚を飼育している水槽から流れ出る排水を受け、ネットに産卵した卵を集めます。写真右上:浮遊卵を収容したふ化水槽。写真左下:浮遊卵を収容したふ化水槽。写真右下:2日後にふ化するマダイふ化仔魚を収容する100トン水槽は、植物プランクトンと動物プランクトンを入れ、増殖を図ります。

ヒラメ稚魚の成長と水槽掃除

 ヒラメの種苗生産が始まりおよそ50日が経過しました。現在与えている餌は、人工配合餌料ですが、食べられなかった餌や排泄物が水槽の底にたまり、水質を悪化させ稚魚の斃死につながることから、水槽の底掃除をサイフォンの原理を使って行っています。海水と共に、稚魚も吸い込まれるため、排水を小型水槽にセットしたかご網で受け、吸い込まれてきた稚魚を受けて、作業後水槽に戻す方法を取り入れています。
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写真左上:水槽の底掃除のための掃除機の吸い込み器を利用した道具 写真右上:水槽内のヒラメ稚魚と排水のアンドンかご 写真左下:底掃除の吸い込み器に吸われて出てきたヒラメ稚魚 写真右下:ヒラメ稚魚(背中側は色素が付き始めている)

ヒラメ稚魚の1回目の移槽終了

 3月末から始まったヒラメの種苗生産では、50トン水槽4面を使用して現在まで種苗生産を行ってきました。同じ水槽を1カ月も使い続けると底に残餌や排泄物がたまり、それが腐敗して硫化水素を発生させ、水質を悪化させます。このため、水槽替えを行う必要があり、夜間電照によって稚魚を蝟集し、サイフォンの原理でホースを使って稚魚を別の水槽に移動させます。5月6日までに、4面の水槽すべてでこの作業を終えました。
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写真左上と右上:電照して稚魚を集め、黄色のメガホン形の取水口からホースで稚魚を隣の水槽に送っていく 写真左下:送り出しているホースなどの設置状況
写真を左クリックすると拡大できます。浮遊物のようなものがヒラメ稚魚です。